第30巻「親子水入らず!?の巻」
2007-03-27 17:00:00
「デビュー!の巻」では作者の秋元治氏自身がモデル。劇画家志望の青年として登場します。両さんに作中で破られる原稿は秋元氏の初期の作品「平和への弾痕」です。そのご紆余曲折を経て、ギャグ漫画家になる様子が描かれています。秋元氏の足跡をうかがうことが出来る、なかなか興味深い作品です。扉絵にも秋元氏が描いた歴代のキャラクターが登場し、「新元禄太平記」、「ライブ」、「となりの金ちゃん」、「白バイファイター夢之丞変化」など、秋元治ファンには嬉しいものとなっています。
そのほか注目したいのが、「建前パーティーの巻」。内容は新築する住宅の建前に両さんが出かける、というものですが、作中には秋元氏の友人であり、漫画家の小林よしのり氏が手伝っている部分があります。1つの作品の中で2人の漫画家の絵を楽しめる、お得な内容となっています。小林氏が描いた部分は明らかにタッチが違うので、すぐに見つけることができると思います。
巻末寄稿は、コント赤信号の3人。こち亀の魅力を3人がそれぞれに語っています。
Category : 21~30巻第29巻「ハローグッバイ!の巻」
2007-03-20 17:00:00
29巻の始まり、「山は友だち!?の巻」は前巻からの続き。雪山で遭難した両さんたちを助けるために、犬が活躍します。しかし、犬の主だった登場はこれが最後となるので、犬ファンは心して読んだほうがよいでしょう。なかなか感慨深い話に思えてきます。
「寺井家訪問の巻」では、ついに寺井がマイホームを購入します。さっそく両さんと大原部長が訪問しますが、そこはものすごい田舎。坪単価が500円で購入した不動産屋が逮捕されるなど、怪しさが漂う物件となっています。しかし最後は寺池の庭から石油が掘り当てられ大金持ち、かと思いきや、その後の寺井の生活に変化がないことから、特に利益は得られなかったようです。
「洋子の春!の巻」ではタバコ屋の洋子ちゃんが婦警さんとなって久々に登場します。先輩婦警の小野小町とめちゃくちゃな交通違反者の取締りをおこないます。犬や寺井、洋子ちゃんなど、初期メンバーの活躍が目覚しい29巻となっています。
巻末寄稿は、お笑い芸人の桜金造。こち亀を通じて西欧化された日本人を批判する、なかなか奥の深い話を披露しています。
Category : 21~30巻第28巻「新雪之城変化!?の巻」
2007-03-17 17:00:00
こち亀ファンの中には根強い人気を誇る、島雪之城初登場の巻です。少女タッチで描かれる雪之城は、秋元治氏が言う「最近増えた少女漫画もどきの身の毛もよだつ少年漫画」を風刺しているかのように思えます。「新雪之城変化!?の巻」では、卒配された雪之城が完全に独自の世界をつくり、恋人のキャサリンと共に両さん達のペースをかき乱します。続く「アンコール雪之城の巻」では、タバコ嫌いな雪之城が銃を乱射しまくり。両さん以上の過激な暴れぶりを見せてくれます。
そのほか、「安全走行・石頭鉄岩!の巻」では、全身鎧姿の石頭鉄岩が登場。過激な取締りをおこなう本田に対し、奇妙な交通安全指導をおこないます。最後には本田も武者姿に。島雪之城に続き、インパクトのあるキャラの登場となり、28巻はなかなか印象の強い内容となっています。
巻末寄稿は、現在では正蔵の名を襲名している落語家の林家こぶ平。まだ若かりしころのあどけない写真と共に、こち亀の下町風情や両さんの破天荒ぶりを称える文章を寄せています。
Category : 21~30巻第27巻「アメリカよいとこ!?の巻」
2007-03-13 17:00:00
26巻から引き続き、アメリカからのスタートです。思いのほかハプニングは少なめで、両さんのいいところが目立つアメリカ研修となっています。「アメリカよいとこ!?の巻」では火事で燃え盛る炎の中に飛び込んで人を助け、「CHPの巻」では女性白バイ隊員の危機を救うなど大活躍。みんなに慕われ、強い反日感情を持ち両さんのことを嫌っていたアメリカ人警官デビッドも、次第に両さんの下町的気質に好感を抱くようになっていきます。やはり両さんの魅力は万国共通なのでしょうか?解放的な両さんには、アメリカの方が合っているのかもしれません。しかし、帰国後はやはりいつもの調子。「両さん帰国す!の巻」では、さっそく大原部長に怒られます。
なかなか見物なのが「ストップ!!ヘアくん!の巻」。育毛とニックをかけた両さんの髪が見る見るうちに伸びて、ロン毛や、往年の笑福亭鶴瓶のような髪形になります。そして最後は完全なつるつるスキンヘッドに。1つの話の中で、両さんの貴重なヘアスタイルをいくつも見ることができます。
Category : 21~30巻第26巻「両津式貯蓄法!?の巻」
2007-03-10 17:00:00
「両津式貯蓄法!?の巻」では両さんが競走馬を買うために1800万円の貯金に挑戦。その貯蓄方法は、手持ちの17,580円を毎日倍ずつ増やしていけば10日で1800万になる(!?)というもの。いつもながら、両さんの頭の中はどうなっているのか、不思議に思います。結局貯金は失敗し、目的の馬とは別の馬を入手、そのまま話は次の「クレイジーホースの巻」へ。両さんが手に入れた馬はもちろん駄馬で、やたらと人間くさい馬ですが、犯人逮捕に大活躍します。
そのほか注目したいのは「書は人なりの巻」。両さんが自分の名前を漢字で書けないことが判明します。
「両さん留学!?の巻」では両さんが海外研修のためアメリカに旅立ちます。両さんのアメリカに対する知識は、本当にアメリカに行けるのか心配なってしまう程。結局風呂敷包み1つを持って旅立ちます。続く「摩天楼の巻」ではさすが両さん、アメリカに着くなりいきなりの大捕物を演じます。この先もなにやらしでかしそうな予感を残したまま、話しは27巻へと続いていきます。
Category : 21~30巻第25巻「両津家の人々の巻」
2007-03-06 17:00:00
25巻は、いきなりゴキブリのアップから始まります。秋元治氏が本物のゴキブリを捕まえて描いただけあって、なかなかリアルです。内容は、両さんが小さくなってしまいゴキブリに襲われる、というもの。結局は夢オチとなりますが、ゴキブリが大量に登場するのでゴキブリが苦手、という方は数ページ飛ばしてから読み始めたほうがいいかもしれません。
ゴキブリはさて置き、この巻のみどころは、やはり両さんの弟、金次郎と父、銀次が初登場する「両津家の人々の巻」です。両津家の法事で一家が集まるのですが、やはり両津家、最後はてんぷらの取り合いで大騒ぎとなります。しかし、何故か母親のよねだけが登場しないのが気になります。
そのほかとしては「ガンマニアの巻」。登場するガンママニアたちが語るモデルガンへの思いは、作者でありガンマニアの秋元氏の思いがそのまま熱く語られているように思え、なかなか見ごたえがあります。こち亀を通してモデルガン規制に対する憤りを表現するかのように、登場するガンマニアたちの台詞にはリアリティーが感じられます。
Category : 21~30巻第24巻「バーバーの恐怖の巻」
2007-02-27 17:00:00
床屋に行くと何かとハプニングが起こり、おかしな髪型になってしまうことが多い両さん。この巻のタイトルにもなっている「バーバーの恐怖の巻」では、かりあげ、剃り込み、眉毛無しという迫力ある風貌に変身します。両さんが「菅原文太みたい…」と自称する散髪前の伸びきったヘアスタイルも見物です。
脇役では、本田についての対照的な話が2つ載せられています。「暴走学園!?の巻」は、高校に集まった暴走族を、その華麗な運転テクニックで沈静させ、暴走族に対してバイクの運転講座までおこなう凛々しい本田が。対して「白バイ魂!の巻」では、取り締まりの激しさから自宅謹慎を命じられ、白バイに乗れなくなり弱りきった本田の姿が描かれています。その症状は重く、水戸街道にゴザを敷いて通り過ぎるバイクの名前をブツブツ言うなど、かなりの弱り様を披露しています。
24巻の中でいい話なのが、最後に載っている「親心…の巻」。大原部長が両さんを口実にして、結婚した娘のひろみの新居を訪ねるという話です。いつも何かしでかす両さんですが、この回では割合おとなしく、親と娘のよい仲介役となっています。娘を心配する大原部長の親心が描かれていて、とても心温まるストーリーです。ラストカットは両さんと大原部長が並んで夜の街を歩く姿が描かれていて、この24巻全体をきれいにまとめています。
Category : 21~30巻第23巻「さらば!わが友よの巻」
2007-02-23 17:00:00
この巻で注目は、派出所がなくなってしまうこと!こち亀では、一話完結物でありがちな、前回でむちゃくちゃな状態の終わり方になっても、次の話には現状復帰がよくあることですが、この巻ではなくなってしまって、両さん一同浮浪の民に…。
「窃盗大型化時代の巻」では、ATMそのまま強奪よろしく、派出所ごと盗まれてしまう被害に…。折角帰ってきたと思ったら次の「さらば!わが友よの巻」で、両さん自らダイナマイトにより爆破。派出所は、走馬灯の如く過去の思い出のコマが飛び散る中、木っ端微塵に。両さんは、派出所後でテント生活。ほかのみんなは「ジプシー署員」(BY大原部長)としてほかの派出所に勤務することに。両さんは、テント生活もすっかり板につき「サバイバル新年の巻」では、路上生活者と間違われる始末…。むしろを巻いていれば、いくら派出所と看板を掲げても、そう見えますよね…。「栄光の本田家!の巻」で、以前と全く変わらない派出所が新設となり、ようやく元に戻ります。
Category : 21~30巻第22巻「今夜は無礼講!!の巻」
2007-02-21 17:00:00
巻の巻頭は、ほとんど必ず「企画モノ?!」と呼べるお話が衆力されていますが、第22巻の巻頭「スペース・ポリスの巻」は未来の両さんが主人公です。スターウォーズのR2D2のようなロボットと、宇宙の「ローカル・ステーション」に勤務する両さん。宇宙船の中なのにこたつがあったり、酸素ボンベもないまま宇宙の飛び出して酸欠になったり、両さんの生活は全く変わりません。このお話のオチは「盆まいり」。大原部長ではなくオオハラキャップに呼び出され、地球の盆参りに行くことになります。人口増加と汚染で、人間の住める場所ではなくなってしまった地球が、年に一度だけガスがはれて、青く美しく見える状況になるのだという…。
ありがちなお説教臭い、「大気汚染はいけないよ」とか「温暖化を防止しないと!」などという言葉は一切ないものの、社会風刺がこめられています。地球の綺麗な姿を、生ではじめてみる両さんのなんともいえない無邪気な表情。どんな言葉よりも、今あるものを大切にしなければいけないという感情がわきあがってきます。 Category : 21~30巻第21巻「本口リカ登場の巻」
2007-02-16 17:00:00
新キャラクターが続々と登場する21巻。タイトルにもなっている女性バイクキャラクターの本口リカは「本口リカ登場の巻」で、本田の乗る国産車と、リカの乗る外国産車で一騎打ち。そしてなんと言っても忘れられないのが「うらしまポリス!?の巻」で満を持して登場の日暮!オリンピックイヤーにしか絶対に登場しないレアキャラです。3年ネタロウを超える、4年間寝続けるという特異体質のため、登場も4年に一度…。途中で起こしてしまうと…もう手に負えないほどの大暴れなのです。リアルタイムでこの日暮に会うには、ジャンプを4年以上購読していないと出会うことがないという…。ジャンプのリアルタイム購読は卒業してしまっている自分…、日暮との出会いは単行本でとなりました。日暮は超能力がすごく、警察を首にならないんだとか…。今回の初回の登場でもポラロイドに両さんが事故にあった情景を焼き付ける活躍です。でも実際は、停車しているトラックに、両さんが走っていってぶつかるという自損事故でした。
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